ミルク派?母乳派?どっちが良いの?

牛

ミルクのメリットデメリット

ミルクは通常、ミルク缶に書いてある通りの分量を与えます。
たとえば生後3か月で1杯が50㏄の場合、1回の量は2杯分の100㏄を作って、
というように缶に書いてある通り進めていくことがポイント。

母乳と比べると消化吸収が悪く、腹持ちが良いことが特徴です。
逆に消化吸収が悪いせいで便秘になる子もいます。

ミルク缶に書いてある通りに分量を増やしていけば良いので、平均的に成長していくケースが多く、
ミルクで育った赤ちゃんは夜しっかり寝る傾向にあります。といっても、ミルクの子でも夜寝ない子だっています。

赤ちゃんは泣くことが仕事です。
ミルクで育てると、いつでも問題なくすぐに与えることができますし夜もしっかり眠るため
「楽だ」という印象を持っている方が多いでしょう。ですが、その考え方は間違っています。

最初の3か月で慣れると、完全母乳育児でもミルク育児より楽だと感じることがあります。
たとえばお出かけの際に持ち歩くミルクセットは大変な量がありますし、用意するのも一苦労です。

お湯がなければ作ることができません。
また、お金もかかるので経済的負担を考えるとデメリットです。

母乳のメリットデメリット

母乳とミルクの大きな違いといえば、母乳は「赤ちゃんが欲しがったらあげる」ことが最大の特徴。
赤ちゃんが欲しい時に、欲しいだけ与えるのが母乳育児でありママが何をしていようが関係ありません。

通常は、月齢が進むにつれて母乳を与えるタイミングも変えていきますし、3時間から4時間、と感覚を伸ばしていきます。
母乳をやめるまで、夜中の授乳がなくならない子が多いでしょう。
また、赤ちゃんによって多く飲む子もいれば少ない子もいるのでママの母乳の出方も異なります。

母乳がもともと出にくい、吸いにくいとなるとスムーズに進めることが出来ませんし個人差が大きく、成長課程も差が大きいでしょう。
授乳感覚では1時間おきに授乳ということもあるので、夜中に大変な目に合うかもしれません。

ですが、赤ちゃんを育てる際に母乳で育てるのは人間として当たり前のこと。
いえ、哺乳類として当たり前のことです。
「ミルクは楽だ」「母乳は大変」などというイメージは捨てて自由に育児を楽しんでいくべきではないでしょうか。

育児は育児書通りに進むわけではない

ミルクだから、母乳だからという体験談はあっても、実際の育児は育児書通りにいくわけではありません。
たとえば完全母乳でも夜中の授乳が生後半年でなくなる子もいれば、完全ミルクで1歳になるまで夜中の授乳がなくならない子もいます。

つまり、子育ては人それぞれ。
ママも違えば子も違うのです。

母乳育児にはたくさんのメリットがあります。
頻繁におっぱいを吸うので赤ちゃんの顎が鍛えられますし、運動神経の発達に良いといわれています。
また、スキンシップを自然と頻繁に行うことが出来るので愛情が芽生えて、赤ちゃんにとっては安心できる要因となります。

夜中に泣いてもおっぱいを吸われることでママはすぐに深い眠りにつけるような体質になっています。
頻繁に授乳で起こされたところで、特に身体的な問題はないのです。

ミルク育児にもたくさんのメリットがあります。
たとえば「楽だ」と一言でいえるわけではありませんが生活のサイクルが作りやすいメリットがあります。
朝は起きる、夜は寝るというサイクルを簡単に作れますし自分の思い通りに勧めていくことが出来るでしょう。

「自分が考えている通りに」「育児書通りに」進めていくことが育児ではありません。
ですが、赤ちゃんにとっても、ママにとっても最高の育児となるような方法を見つけてください。
母乳が良い、ミルクが良いという考えは持つ必要がないのです。