下痢をした際のケアポイント

薬一式

子供の軟便は病気のサインであることも

生まれて間もない乳幼児の場合、食事はお母さんのおっぱいやミルクといった液体だけなのでオムツにもらすウンチも固形ではなく軟便状をしています。

離乳食が始まる前までの赤ちゃんのウンチは胆汁の色がそのまま出ていることがほとんどなので、黄色もしくは緑色をしています。
黄色はともかく緑色のウンチは大人ではまず見られないものなので、初めて見た時にびっくりしてしまう新米ママ&パパが多いようです。

これが離乳食を少しずつとるようになってくると黄色や緑色の他、茶色の大人でもよく見かける色に変化をしてくるようになりますが、固形ではなくペースト状の食べ物の場合には大人のように一本の形になって出てくるということはありません。

なので大人にとっては「下痢」に見えるウンチも子供にとっては健康な状態ということもあるので、まずは健康な赤ちゃんのウンチはどんな状態かということを育児書などの写真で確認するようにしてください。

赤ちゃんの下痢症状で危険なのはウンチが赤く鮮血状のものが混じってしまっていたり、一日に10回以上も下してしまうといったケースです。
ウンチをするときにお腹が痛そうにしていたり、いつもと明らかに違う色が出てきてしまったときには状態を記録するとともに早めに医師の診断を受けましょう。

ウイルスや細菌による胃腸炎に注意

赤ちゃんの下痢で注意したいのがウイルスや細菌に感染してしまった場合に起る症状です。
大人でも風邪をこじらせてしまったときに激しい下痢や嘔吐をしてしまうことはよくありますが、子供の場合にはより鮮明にその症状が現れます。

ウイルスや細菌が感染してしまった場合には下痢症状だけでなく、吐き気や発熱、咳や鼻水などが起こってしまうことがよくあります。
下痢が起こったときには下痢だけの症状であるか、他の症状を伴っているかということを合わせて判断するようにしましょう。

ウイルスや細菌によって胃腸炎が引き起こされている場合の特徴としては、食事のあとではない普段の生活の中で突然に大量にものを吐いたりするということがあります。
下痢症状も食事などのタイミングと関係なく頻繁に漏らしてしまっているという時には感染している可能性が高くなります。
回数を数えておくとともに一回ずつのウンチの様子に変化がないかということをよく見て記録をしておくようにしましょう。

小児科にかかる場合、下痢を起こしてしまったおむつをそのままビニール袋などに入れて持ち込むかもしくは様子がよくわかる写真を撮影して先生に見てもらうかしてもらうと診断がしやすくなります。

下痢をした時にやってはいけないこと

下痢をしたときには子供の腸内で不調が起きているということなので、大人の感覚としては腸によい製品を食べさせてあげたくなります。
よくあるのが下痢を早く直そうとしてヨーグルトなどの乳製品を与えるというもので、これは逆に下痢症状を進めてしまうこともあるので注意が必要です。

ヨーグルトは赤ちゃんのおやつとしてよく使われる健康食ですが、腸内で発酵がすすみやすいという性質があるので既に腸内のバランスが崩れてしまっているときには逆効果です。
またお腹の具合が悪いだろうと普段与えているミルクの濃度を薄くしてしまうというのも、栄養不足になってしまう心配がありおすすめできません。