せきが続く際のケアポイント

薬の説明

子供のせきが出たときのポイント

気管支が短くて狭く、機能が完全に備わっていない子供にとってはせきはごくありふれた症状です。
子供のせきの最も大きな原因は気管部分に粘液や分泌物などが詰まってしまうということで、せきをすることにより異物を取り除いて呼吸をしやすくする働きがあります。
なので子供のせきを無理に止めてしまうということは異物がいつまでも残ってしまうことになるのでよくありません。

問題はそうしたせきが頻繁に起こり、常に苦しそうに呼吸をしているというような場合です。
子供のせきが頻発するときに考えられる病気としては、RSウイルス感染症などの風邪症状や、気管支炎や細気管支炎、気管支喘息といった気管そのものの病気です。
重篤な場合には肺炎などといったことに発展することもあるので早めに症状を見極めて適切な対応をとってあげるようにしましょう。

子供のせきが普通の生理反応なのかそれども病気によるものかを判断するポイントとしては、「ゴホンゴホン」といったものを吐き出すようなものか、「ケーンケーン」といった奥から出されているようなものかということです。
他にも「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった何か変わった音がしていないかということをよく聞いてあげるようにしてください。
せきの音をよく聞いてあげることでそのせきがどこから来ているものかということをある程度推測をすることもできます。

喉のケアをして楽な姿勢をとる

せきがなかなか止まらないというときには、体をしっかり抱き上げて軽く背中を叩いてあげるようにします。
体を立ててだっこをしてあげるとちょうど気管がまっすぐに伸びた状態になるので呼吸が楽になりせきこみがゆるくなります。
精神的なストレスによって起るせきもあるので、まずは赤ちゃんをしっかり安心させてあげてください。

危険な状態の例としてはせきをしているうちに唇が紫色になってきたり、明らかに呼吸が苦しそうになってきたというような場合です。
家庭で起る事故として錠剤やボタンのようなものの誤飲があるので、せきをしている子供が喉を苦しそうにしていないかよく観察をしてあげてください。

またせきが頻繁に出る子供の場合には食事中に口に入れたものがよく逆流してしまいます。
せきをしたときに嘔吐がないように、症状がおさまるまで消化の良いものを与えたりのどごしのよいものに内容を変えたりして気管や食道に傷がつかないようにいたわってあげましょう。

子供のせきでやってはいけないこと

子供のせきが頻発する場合にまず一番やってはいけないのが同じ室内での喫煙です。
最近は喫煙率が下がってきているとはいえ、自宅の団欒のときくらいはゆっくりタバコを吸いたいという人もいるようです。
気管支の弱い子供にとってはタバコの煙は強い刺激となり、せきの症状を大きく悪化させてしまうことになります。

冬の寒い時期などには室内が乾燥しやすくなるのでこちらも子供の喉を傷める原因になってしまいます。
加湿器をつけたり室内の温度差があまりないように気をつけたりして喉の傷みがないようにしましょう。