反抗期の接し方

男性

子供がイライラしている時には話をしても無駄

たとえばあなたがもしイライラしたら、人の話を冷静になってちゃんと聞くことができますか?
答えはノーです。
イライラしているときほど、人の話など聞けないものです。

つまり、子供も大人と同じ、イライラしている時は話をしても無駄。
100%聞く耳を持ちません。
それなら黙っていれば良いのか?

そうです。
反抗期の子供がイライラしていたら、良い接し方は「黙ること」です。

先生でも親・兄弟でも、イライラしているときには本当に何を言っても無駄です。
その代わり、黙っているとイライラが収まった時に素直に話を聞いてくれることがあります。
素直になってくれたときに、どんな話をするか?

反抗期はコミュニケーションが足りない時期です。
一人で抱え込んでしまいイライラしている子供もたくさんいます。

つまり、冷静になって話ができる状態になったとき、子供の話を「聞いてあげる」べきです。
こちらの考えを一方的に押し付けてはいけませんし、「反抗しないでほしい」などの要望は子供には重荷が強すぎます。
反抗期にしっかりコミュニケ―ションが取れるよう、子供の話には耳を傾けてあげるようにしましょう。

子供が正しい答えを導き出すこともある

「すごい」「それはいいね」と、子供は褒めると成長すると言われている通り、褒め言葉は大切です。
同じように、「認めてあげる」ことも大切です。

中学生の反抗期は、自分の価値観を正しいと証明したい気持ちから生まれます。
自分の考え方や行動は間違っていないと、誰かに認めてほしいのです。

もちろん間違った部分もあるでしょう。
ですが子供は100%間違うものでしょうか?

子供自身が正しい答えを導き出すこともあります。
実際に、大人が間違った判断をしていることなど意外と多いのです。

本当に子供が間違ったことを言っているのか?
大人は真剣に考えるべきです。
口は災いの元と言いますが、中学生は口から出まかせばかり言いますから、言ったことがすべてではなく正しい考えは常に持っているのだと認めてあげましょう。

反抗期はすぐに終わる

反抗期に大人がどう接するか、でその子の将来が決まると言っても過言ではありません。
「黙っていれば良いのか」「機嫌を伺っていれば良いのか」
親も一人の人間ですから、気持ちを押し殺してばかりでは上手くいきませんよね。

まずは反抗期がいつまで続くのか考えてみましょう。
基本的には中学生になった時から17歳、20歳くらいの時には反抗期が終わっています。
早い子ならたった5年、長い子でも7年くらいでしょう。

大人になっても親と仲が悪い状態など作りたくはありませんね。
そこで、たった5年しかないと考えて「反抗期」をあまり気にしないようにしてください。

気にするな、というほうが難しいかもしれません。
では、1週間に1度は子供に対して全く干渉しない日を作りましょう。

「自由」と「ルール」をバランスよく保つことこそ反抗期に良い過ごし方だと思います。
門限があるとしてもそれまでは自由、そういったルールを設けて、守るべきことは守らせる、本当にしたいことは出来るだけサポートする。
これが大切です。
だからこそ1週間でいえば1日で良いので、親は親なりに自分の人生を楽しむ日を作るべきです。

子供が反抗するのは親のせいではありません。
逆に反抗しないほうがおかしい。

「反抗するのは私の育て方が悪かったのか」そうではありません。
子育てで最もいけないことは、育児放棄です。
放棄せず、反抗期の子供と向き合っている親は立派です。

無関心になってしまわないよう、干渉と自由をバランスよく。
ほど良い距離を保って接することが、大切だと考えます。