夏にかかりやすい感染症

夏祭り

夏風邪の時期によく起る感染症

夏場は急に気温が変化することから体力が奪われやすく、また薄着になる機会が増えることにより感染症のリスクが高まってしまいます。
赤ちゃんがかかる感染症の代表である「ヘルパンギーナ」や「手足口病」は夏場にかかりやすい病気としてもよく知られています。

「ヘルパンギーナ」とは夏風邪ウイルスによって引き起こされる病気であり、感染してしまうと喉の奥の部分に水泡が多数できるようになります。
39度近い熱を急に発するようになり、喉に強い痛みを覚えるようになってしまうので食事や水分の補給をすることができにくくなりそれが病気を悪化させてしまうこともあります。

もう一つの「手足口病」も感染者数の多い病気で、ウイルスが体内に入り込むことにより手・足・口に発疹や水泡ができます。
こちらもヘルパンギーナと同じく口の中に強い痛みが出るので食事がしづらくなり不機嫌から泣き続けてしまう子供も多くなっています。

感染によって痛みを強く感じるようになったときには消化がよく口内に刺激の少ないものを使って少しでも栄養をとるようにしていきましょう。
ぬるめのお湯やおかゆなどを使い、一気にたくさん食べるのではなく比較的症状が安定している時間帯をねらって細かく補給をしていってください。

ウイルス性の食中毒にも注意

学校や宿泊施設で集団食中毒が起こったという事件がたびたび聞かれることがありますが、夏場の時期には食中毒の危険性が大変高くなってしまいます。
大人の食事でもちょっと室内に置いておいただけであっという間に腐敗してしまったということもあるので、子供の食べ残しについてはより注意をしなければいけません。

食中毒は正しくは感染症と少し異なるのですが、ここ最近では「ノロウイルス」のようにウイルスが増殖し食品を媒介して広がるタイプの病気も見られているので食中毒と合わせて注意をしていく必要があります。

ノロウイルスは生牡蠣など特定の食材に多く存在するものなのですが、直接それらを食べなくても大人の手などにウイルスが付着しそれが子供の口に入ることにより発症するおそれがあります。
初期症状が風邪に似ているので判断がしづらいのですが、下痢や嘔吐がひどいという場合には食中毒が原因ということも考えられます。