不登校になってしまったら?

無理やり学校へ行かせる

教師などが自宅にきたり、親が無理やり追いやるなどして不登校の子を学校へ行かせると、再度不登校となる可能性が高い。
まず不登校になるには原因があります。

それは、自宅でのことかもしれませんし学校でのことかもしれません。
友人関係のトラブルかそれともただ勉強についていけないだけか。

こんなお話があります。
アメリカのハイスクールでのお話ですが、小学生低学年の時に子供が不登校になりはじめ、見かねた親が毎日送り迎えをして無理やり学校へ行かせたそうです。
「やればできる」「お前ならできる」と。

その子は勉強についていけず、不登校になりがちだったようですが無理やり学校へ行かせ、毎日自力で行くようにもなったそうです。
ですが卒業間近まで成績は上がらず、典型的なバカだといじめられることも。

卒業と同時に発覚したのは「失読症」だということ。
基本のアルファベットは読むことができても、文章が並んでしまうと読むことができないという障がいでした。

親が気付かなかったのが悪いのか?
無理やり学校へ行かせて、その子にとってはメリットとなることはなかったのです。

不登校になる原因を探ることが先決ではないのか。
親としては子供のことをわかっていたつもりでも、わからないことはたくさんあるのです。

心理カウンセラーに相談をする

心理カウンセラーや病院にひとたび相談をしてしまうと、子供は「自分は病気だ」という位置づけをしてしまいます。
薬に頼ると余計に病人扱いをして、不登校が直ることはないでしょう。

病院やカウンセリング自体を良くないと言っているわけではありません。
カウンセリングを受けるだけで不登校が改善できた子はたくさんいます。
ですが、それは自分で望んでカウンセリングを受けた場合です。

自分で望んでもいないのに病人扱いをすると誰でも怒ります。
自分に落胆することもあるでしょう。

家族で話し合って、子供と話し合ってカウンセリングを受けるならまだしも、黙って連れていく、病院任せにする、のはどうかと思います。
第三者の力に頼るのは良いことですが、必ず子供との意思疎通はできる環境を作っていくことが大切です。

家族の力は強い

とても仲が良い家族と、全く仲が良くない家族の違いは何でしょうか。
とても仲が良い家族は、家族で出かけることが多い。
特に幼少期から多くの体験をさせて、絆が深まっているという特徴があります。
また、一定の距離を保っているという特徴もあり、干渉しすぎない、ほおっておきすぎないというバランスの取れたコミュニケーションが確立しています。

不登校の一番の原因は愛情不足です。
だからこそ、家族の愛情が特効薬となります。

家族で不登校児に対してできることは、愛情を限りなく与えること。
物を与えたり言いなりになることが愛情ではありません。
正しいことを共に考え、将来について共に悩み、心配して褒めて尊敬し合うことが愛情です。

言葉でいえば簡単かもしれません。
行動に移すのは難しいでしょう。
ですが、親がしっかり正しい愛情を与えていれば、子供は素直に前を向いてくれるものなのですよ。