皮膚の病気

皮膚

子供の約6割が3種類の皮膚の病気を経験

デリケートな子供の肌はちょっとした外部の刺激ですぐに調子を崩してしまいます。
子供がかかる病気の中でも最もメジャーと言ってもよいのが皮膚の病気で、「あせも」「乳児湿疹・乳児脂漏性湿疹」「おむつかぶれ」の3つは赤ちゃん全体の約6割が全て経験をしていると言われます。

特に「乳児湿疹・乳児脂漏性湿疹」は0歳代で発症する皮膚の病気のうちもっとも数が多いものであり、生後1ヶ月~6ヶ月くらいの生まれて間もない時期に発症をします。
症状の特徴は顔や体の広範囲に赤い湿疹ができてしまうことで、黄色のフケや脂っぽい分泌物が体を覆うようになります。

ニオイも強く、治りかけの頃にはかさぶたがかなり大きく出てきてしまうので赤ちゃんをかわいがる保護者の方にとっては精神的にもショックの大きい病気となります。
ただし乳児湿疹・乳児脂漏性湿疹は病気としては決して深刻なものではなく、特に投薬などをしなくても体を清潔に保っていれば自然にキレイに治ってくれます。

食べこぼしや汗が体に残ると症状が悪化

乳児湿疹・乳児脂漏性湿疹にしても、あせもやおむつかぶれにしても、症状を悪化させてしまうのは皮膚表面の汚れです。
最もわかりやすいのがおむつかぶれですが、おむつを長時間することで尿やウンチの刺激から肌の表面が真っ赤に腫れ上がってしまいます。
最近は通気性のよいタイプの紙おむつも多く販売されていますが、それでも完全に防ぐというのはかなり難しく肌がもともと弱い子などは見ていて痛々しいほど真っ赤に腫れてしまうこともあります。

皮膚に起るトラブルを防ぐにはおむつ汚れのほか、汗や食べこぼしをできるだけ皮膚に残さず清潔な状態を保ってあげるということが重要です。
こまめに体を拭いてあげるとともに、低刺激の石鹸などを使い丁寧に体を洗ってあげてください。